「脱・手計算」を実現する原価管理パッケージソフト SimLex Cost Control
お使いの既存システム(ERP・会計)と柔軟連携。会計経費の自動配賦から多角的な原価分析まで対応
製品概要
これまで多くの企業様において、原価管理は専用パッケージソフトが存在しないために「Excelや手計算による複雑な運用」に頼らざるを得ないのが現状でした。
そこで、SimLex ERPのコア機能である原価管理モジュールを、どのような環境からでも単体で導入できる独立パッケージソフトウェア「SimLex Cost Control」としてご提供を開始いたしました。
現在ご使用中のシステムを活かしたまま、高度で正確な原価管理業務を実現します。
SimLex Cost Control 3つの強み
1. 会計データと直接連携し、自動配賦で工程別・品目別単価を即座に算出
従来は「会計データから工程チャージを手計算し、製造実績数や生産時間と突き合わせて原価を算出する」という煩雑な作業が必要でした。 本ソフトは会計システムの経費情報と直接リンクして配賦計算を完全自動化。手間をかけることなく、高精度な工程別経費および品目別単価を算出します。
2. 他社ERP・会計システムとも自在に接続(Excelインターフェース対応)
SimLexシリーズ以外の基幹システムとも、汎用的なExcelインターフェース経由でシームレスにデータ連携が可能です。 今お使いの他社製ERPや既存の会計システムを入れ替えることなく、原価管理機能だけをスムーズに追加・拡張していただけます。
3. 「3つの原価計算」に対応&優れた分析・Excel出力機能
標準原価計算・実際原価計算・予算原価計算の3パターンに対応しており、多角的なシミュレーションや原価分析が可能です。 各種原価レポートの自動作成はもちろん、画面上に表示されたあらゆるデータをワンクリックでExcelへエクスポートできるため、社内資料の作成や二次利用も自在です。
[従来方式の工程チャージの問題点]
従来の原価管理では、工程チャージ(標準レート)を用いて原価を計算する方法が広く採用されています。しかし、工程チャージの設定や見直しには専門的な知識が必要であり、特定の担当者に依存しやすいという課題があります。その結果、工程チャージが長期間更新されず、現在の工場の実態とかけ離れた数値で原価が計算されることも少なくありません。SimLex ERPでは、受払台帳に蓄積された購入価格や生産時間などの実績データと、会計システムの実際の経費をもとに原価を計算します。これにより、工程チャージのメンテナンス負担を大幅に軽減し、実態に即した原価管理を実現しています。
本質を求めたら独立した原価管理パッケージが生まれた・・・思わぬ副産物
原価管理を開発する中で、「原価管理の本質とは何だろうか」と考えました。
その結果、原価管理に必要な本質的な情報は、
- 会計から出力される「実際の経費データ」
- 受払台帳に記録された「数量・生産時間・購入単価などのデータ」
であるという結論に至ったことは、前章でも述べました。
実は、最初から単独の原価管理パッケージを作ろうと考えていたわけではありません。
しかし、他社の会計ソフトを利用する場合を考えてみると、会計システムから経費データを、また生産管理システムから受払データを、インターフェースを介してSimLexの原価管理に取り込むことは、それほど難しくありません。逆に、原価計算の結果を外部システムへ出力することも比較的容易です。
そこで、
「それなら、他社のERPや会計システムから必要なデータを取り込めば、原価管理だけを独立したパッケージとして提供できるのではないか」
と考えました。
こうして、独立した原価管理パッケージの構想が生まれました。
実際に新たに必要だったのは、会計の経費データと受払データを取り込むためのExcelインターフェースです。品目マスタ、BOM、購入品単価マスタについては、すでにExcelインターフェースが用意されていました。
つまり、原価管理の本質を突き詰めたことで、必要なデータが明確になり、結果としてシステム構成も非常にシンプルになっていたのです。
そして、ここにもSimLexの設計思想である「単純化の最適化」が表れています。
本質から設計されたソフトウェアは、後から無理に機能を削って単純化する必要がありません。本質的に必要なものだけで構成されているため、結果としてプログラムそのものもシンプルになります。
最初から独立パッケージを目指したわけではありません。
本質を求めた結果、独立した原価管理パッケージが生まれた。
そしてそれは、SimLexにとって思わぬ「副産物」すなわち独立した原価管理パッケージの完成でした。
SimLex Cost Controlフロー図
原価計算プロセスでは、会計の経費情報と直接データ連結して工程別経費を計算し、共通費を工程別に配賦します。その計算された工程経費よりその工程での品目別単価を算出ます。積上原価計算プロセスでは、部品表に従い積上原価計算を行い、標準原価、実際原価、予算原価をExcelまたはレポートに出力します
SimLex 原価管理システムカタログのダウンロード
製造原価を知らずして工場経営ができるのか?
これまで存在しなかった製造原価に特化したシステム
製造業向け原価管理システム「SimLex Cost Control」は、標準原価、実際原価、予算原価の算出が可能な、タイではもちろん日本でも見かけないであろう画期的なシステムで、しかもSimLexシリーズではない他社製品であっても接続が可能です。
開発のきっかけは「製造原価が分からない」と悩まれるお客様が少なくないことによるもので、原価を把握できないことによって起こり得る問題は致命的になるのです。
ラインの効率化は原価管理では達成しない
例えば製造現場でラインの効率化を図り、時間短縮が達成されたとする。それなのに製造原価が下がった形跡はなく、「理由が分からない」と不思議な思いに駆られる責任者の方がおられる。「工程チャージ×生産時間=製造原価」という計算式は正しいように思えるが、実のところラインの効率化だけで終わってしまう。
その理由はいたって単純、製造とはいえ原価は工場(企業)全体に関わる会計で決められているからです。工程チャージも会計経費情報からはじき出される。経費が下がらなければいかなる原価も下がらない。ラインの効率化は該当ラインのみにとどまり、そのほかの非効率な工程に足を引っ張られることもある。
いつまでも「見える化されない」製造原価
以前より、「見える化」という言葉がよく聞かれ、そのための管理システムがこぞって開発された。しかし要となる製造原価は未だ見えていないといっても過言でありません。
人員の見直しや光熱費などの省エネで、目に見える経費を圧縮することができる。それだけは「ものづくり」は極められない。製造原価を把握できていないことは、創り手が自らの製品の価値を分かっていないことを意味します。「計算し直したら在庫金額が数倍に膨れ上がった」という事態と同様です。「製品価格に無駄な製造原価が含まれたまま」となって利益を減らしている。高価値な製品が「現金(利益)ではなく在庫資産に化けてしまっている」。
会計システムの経費情報に直結
製造原価が未だ見えていない理由は、生産管理と経理事務が分離していることによる。当たり前といえば当たり前で、日系企業はより顕著だ。生産管理が弱いと原価管理も弱くなる。高いレベルでの管理を実現している企業であっても、「実は手計算で」といった苦労話をよく聞く。
タイローカルの会計システム(経理ソフト)はそもそも、原価管理が含まれていない製品が多い。「統合的に管理するのがERP(企業資源計画)システムだろう」と思われるが、残念ながら生産管理と原価生産に弱いERPも存在します。
そのような実情を踏まえ、弊社はSimLex Cost Controlを開発した。会計システムの経費情報に直結させ、標準原価、実際原価、予算原価を導き出します。もちろん工程別に計算して配賦し、共通経費は一定比率で割る。最大の特徴は、日系、欧米系、タイ地場系などいかなる上位システムにも接続が可能な点です。
どのようなシステムであっても、自社開発シリーズ内での連携にとどまる。弊社製品ももちろん、これまでは自社シリーズ内での接続を原則としてきました。しかし今回開発したSimLex Cost Controlは、同業・競合の製品にも組み込むことができるようになっています。



