世界のお客様に、ソフトウェアを末永くご使用いただくためには、どうすればよいのか。
この問いを追求し続ける中から生まれたのが、SimLexシリーズの開発コンセプトです。
私たちは、ソフトウェアは一度完成すれば終わりではなく、お客様の業務や環境の変化に合わせて、長く成長し続けなければならないと考えています。
その考えを形にしたのがSimLexシリーズです。
この開発コンセプトこそが、世界のお客様に長くご使用いただき、ご満足いただけるソフトウェアをご提供するための、SimLexの原点です。
開発コンセプト
タイで世界標準のソフトウェアをゼロベースから開発
ゼロベースから開発するという挑戦
世界で使用されるERP、会計システム、生産管理システム、販売管理システムを考えたとき、日本のソフトウェアを海外の商習慣に合わせて改造するだけでは、「使えるシステム」にはならないと考えました。
そこでSimLexは、既存の日本のソフトウェアを海外向けに改造するのではなく、すべてをゼロベースから設計し直すことにしました。
世界の商習慣を研究し、会計から販売管理、在庫管理、生産管理までを一つの流れとして捉え、海外でも長く使用していただける、一気通貫のシステムを開発しました。
これがSimLexシリーズの出発点です。
カスタマイズなしで使えるソフトウェアを目指して
カスタマイズした時点から始まるシステムの陳腐化
「お客様に合わせてカスタマイズする」と言えば聞こえは良いのですが、必ずしもお客様にとって有益とは限りません。
カスタマイズには開発コストがかかるだけでなく、カスタマイズした時点から、その部分のシステムの陳腐化が始まります。
また、海外では人の入れ替わりも多く、担当者が変わると、なぜそのようなカスタマイズがされているのかを後任者が理解することが難しくなります。その結果、システムを安定して運用し続けることも難しくなります。
それならば、最初から完成度の高いソフトウェアを開発し、できるだけカスタマイズをせず、そのまま長く使い続けていただく方が、お客様にとってはるかに有益なのではないか。
そう考えて開発したのが、SimLexシリーズです。
SimLexは、単に「カスタマイズしない」ことを目指したのではありません。
カスタマイズをしなくても、お客様の業務に対応できる完成度の高いソフトウェアを最初から作る。
そのために、日本の既存システムを海外向けに改造するのではなく、ゼロベースから設計・開発するという道を選びました。
その結果、現在では約60%のお客様に、カスタマイズなしでSimLexシリーズをご使用いただいています。
SimLex ERPに至る思想を参照「SimLex ERP 誕生までの軌跡」
システムの簡素化と入力ミスの防止
シンプルで誰もが使えるシステム
海外で長く使用していただくためには、システムそのものがシンプルで、誰もが操作できることが重要だと考えました。
そこで、マスタや入力項目を一つひとつ見直し、本当に必要なものを厳選して、できるだけシンプルな構成にしました。
特に会計システムは、専門知識が必要で、日本人にとっても決してハードルの低いものではありません。
そこで、日本語・英語・タイ語に対応し、さらに帳票を日本語で出力できるようにすることで、海外でも会計業務を理解しやすく、安心して使用できる環境を実現しました。
海外での入力ミスを防止する
システムをシンプルにするだけでは、入力ミスを完全になくすことはできません。
そこで、入力そのものをできるだけ簡単にするとともに、入力結果を確認できるチェックリストを用意し、入力ミスを極力防止できる仕組みを組み込みました。
「人が間違えないようにする」のではなく、「人が間違えることを前提として、間違いを起こしにくく、また発見しやすいシステムにする」。
これが、SimLexのシステム設計における基本的な考え方の一
SimLexシリーズの特徴
SimLexシリーズは、タイの会計基準であるTFRSに対応し、タイだけでなく、日本、インドネシアのお客様にもご利用いただいています。
SimLexは、単に多くの機能を持つことを目指したシステムではありません。
海外の現場で実際に使いやすく、導入しやすく、そして長く使い続けていただけること。
そのために、これまでの開発・導入経験をもとに、さまざまな工夫を積み重ねています。
段階的な導入とアップグレードが可能
お客様の業務や導入状況に合わせて、必要なところから段階的に導入することができます。
例えば、生産管理・販売管理からERPへ、あるいは在庫管理・バーコードシステムから生産管理・販売管理へと、業務の拡大に合わせてシステムをアップグレードすることが可能です。
最初からすべてを導入するのではなく、お客様の実情に合わせて、必要なところから始められることもSimLexの特徴です。
カスタマイズなしのため低コスト・短期導入
SimLexシリーズは、基本的にカスタマイズを行わないことを前提として開発しています。
そのため、導入時の費用もソフトウェア費用とトレーニング・導入支援費用を中心に、シンプルにすることができます。
また、標準的な導入期間の目安は、会計システムで約2カ月、販売管理で約3カ月、生産管理で約4~5カ月です。
カスタマイズを前提としないからこそ、低コストで、短期間で導入できる。
これはSimLexのゼロベース開発と標準化の考え方から生まれた特徴です
在庫精度は98%以上まで可能
生産管理、販売管理、在庫管理、倉庫管理において、在庫精度を98%以上まで高めることを可能にしています。
在庫精度を高めるためには、単に在庫を管理するだけでは不十分です。
そこでSimLexでは、
- 入力をできるだけ簡単にする
- 入力チェックを行う
- 間違った入力を容易に修正できるようにする
- 入出庫履歴から在庫を検証できるようにする
など、「間違えにくく、間違えても直しやすく、後から検証できる」仕組みを組み込んでいます。
さらに、在庫情報をもとに会計仕訳を作成することで、生産管理・販売管理・在庫管理と会計を一つの流れとしてつなげることができます。
生産管理・販売管理から会計システムまでBOIへの対応
タイで製造業を運営するうえでは、生産管理・販売管理から会計まで、BOIに関する情報を一貫して管理できることが重要です。
SimLexでは、生産管理・販売管理において、BOI品・非BOI品を区別した在庫管理や、受注処理における自社BOIと客先BOIの紐付けに対応しています。
さらに会計システムでは、BOI品・非BOI品の在庫資産、売上・経費について、BOI・非BOIの区分に応じた仕訳を行うことができます。
つまり、BOI対応を会計だけの問題として捉えるのではなく、生産・販売・在庫から会計まで一連の業務として管理することを目指しています。
EXCELとの強力なインターフェイス
海外の現場では、Excelが業務の中で重要な役割を果たしています。
そのためSimLexでは、ほとんどすべての画面からデータをExcelへ出力できるようにしています。
また、マスターデータやトランザクションデータについても、ExcelからSimLexへ取り込むことができます。
既存のExcel業務を無理に捨てさせるのではなく、Excelを活用しながらSimLexの業務に移行できることを重視しています。
お客様が使い慣れたExcel帳票をそのまま活用
帳票についても、Excelを活用しています。
帳票のフォーマットをExcelで作成できるため、現在お客様が使用されているExcel帳票をそのまま利用することができます。
また、帳票のレイアウトや項目などを、お客様自身で自由に設定することも可能です。
新しいシステムを導入するからといって、これまで現場で使い慣れてきた帳票まで大きく変える必要はありません。
システムに業務を合わせるのではなく、現場で必要とされている帳票を活かしながら、システムを利用できる。
これも、SimLexが海外の現場で長く使っていただくために考えた重要な特徴の一つです。
[Local InvoiceとOver Sea Invoiceの例]
クラウドの対応
強固なクラウド設計・・・「現場を止めない」と「データを守る」を極限まで追求。
SimLexをご利用のお客様のうち、約70%がクラウド環境を選択されています。一方、24時間稼働の大規模工場などでは、回線障害によるライン停止リスクを防ぐため、オンプレミス環境での運用も多く選ばれています。
■ 信頼性を裏付ける3つのインフラ設計
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3台のレプリケーション構成による「超高可用性(HA)」 主要サーバー・データベースは、3台体制のリアルタイム・レプリケーション(冗長化)を構築。1台に障害が発生しても瞬時に引き継ぎ、システムの停止やデータ喪失を防ぎます。
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実体験から選ばれた「ハイブリッド型(オンプレ+クラウドバックアップ)」 過去にランサムウェア被害を経験されたお客様からは、ローカルでの高速レスポンスとライン停止回避を維持しつつ、データをクラウドへ安全に避難させる「ハイブリッド構成」が強く支持されています。
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クラウド利用時の「1日2回自動バックアップ」標準付属 クラウドをご利用のお客様には、標準で1日2回の自動バックアップサービスを標準提供。万が一の誤操作やトラブル時も、最大半日分のデータ復元で迅速に復旧可能です。
企業の規模や現場の要求水準に応じ、「現場のパフォーマンス」と「災害・セキュリティ対策(BCP)」を最適なバランスで両立させます。
多言語・多通貨の対応
多言語対応
SimLexシリーズは、英語・日本語・タイ語・インドネシア語の4言語に対応しています。
ログイン時に使用する言語を選択するだけで、瞬時に表示言語を切り替えることができます。
海外の製造現場では、日本人、タイ人、インドネシア人など、異なる言語を使用する社員が同じシステムを利用することがあります。
そのため、単に多言語に翻訳するだけではなく、それぞれの社員が自分の言語で同じシステムを利用できることを重視しています。
多通貨対応
多通貨についても、マスタに通貨を登録するだけで、さまざまな通貨を使用することができます。
為替レートについては、自動レートと手動レートの両方に対応しています。
自動レートを利用することで、為替レートの入力ミスを減らし、日々の業務をより簡単かつ正確に行うことができます。
多言語・多通貨を特別な設定や個別開発で対応するのではなく、標準機能として利用できること。
これも、世界で長く使い続けていただけるソフトウェアを目指して、ゼロベースから設計したSimLexの特徴の一つです。
