SimLex ERPシステムモジュール図

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SimLexはなぜ生まれる必要があったのか

SimLex ERPは、従来のERPが抱える本質的な課題を解決するために生まれました。私たちは、その課題を解決することが、ユーザーだけでなく、ベンダーにとっても持続的な価値を生み出すと確信しています。その思想に基づき、SimLex ERPは開発され、今も進化を続けています。従来のERPが抱える主な課題をご紹介します。

課題 1:会計中心で設計されたERP

【従来ERPの課題】従来のERPの多くは、会計システムを中心に発展してきました。そのため、生産管理、販売管理、在庫管理などは、会計システムへデータを渡すための派生システムとして設計されているものが少なくありません。しかし、企業活動は会計から始まるのではなく、現場で発生する生産や販売の情報から始まります。

【SimLex ERPの解決アプローチ】「データ発生源」の考え方を重視し、現場で発生した情報が自然な流れで会計や原価管理へ連携する仕組みを実現しました。その思想に基づき、生産管理 → 販売管理 → 会計システム → 原価管理 の順で開発を進め、すべてを一つのERPとして統合しています。

課題2 データ発生源と管理場所が一致していない

【従来ERPの課題】受払台帳を会計システム側で管理しているものが少なくありません。しかし、実際に在庫の動きが発生するのは、資材受入、生産、出荷などの現場であって、データ発生源と管理場所が一致していません。

【SimLex ERPの解決アプローチ】データ発生源である生産管理側に受払台帳を持ち、その受払データを唯一の真実(Single Source of Truth)として管理しています。場所別在庫、品目別在庫、ロット別在庫、Stock Cardはすべてこの受払台帳から生成され、会計システムへも同じデータを連携します。これにより、現場と会計が常に同じデータを共有し、一貫性のある在庫管理と在庫精度を実現しています。

課題3 帳票のカスタマイズに多くのコストと工数がかかる

【従来ERPの課題】ERPのカスタマイズでは、帳票の作成やレイアウト変更が全体の約60%を占めることも少なくありません。このカスタマイズにより、多くのコストと工数がかかっています。

【SimLex ERPの解決アプローチ】帳票をExcel形式で出力し、書式やレイアウトはExcelのテンプレートで管理しています。そのため、多くの帳票変更はプログラムを修正することなく対応でき、カスタマイズにかかるコストと工数を大幅に削減できます。さらに、画面に表示されるデータはすべてExcelへ出力できるため、新たな帳票作成そのものを減らすことにもつながっています。

課題4 カスタマイズするとバージョンアップが困難になる

【従来ERPの課題】本体プログラムをカスタマイズすると、その後のバージョンアップに多くのコストと工数が発生します。その結果、新しい機能や法改正への対応を取り込めず、システムの進化が止まってしまうケースも少なくありません。

【SimLex ERPの解決アプローチ】標準プログラムとカスタマイズプログラムを完全に分離して管理しています。そのため、カスタマイズを維持したまま標準機能のアップデートを適用でき、保守契約のお客様には標準プログラムのアップデートを無償で提供しています。

課題5 属人化しやすい原価管理

【従来ERPの課題】従来の原価管理では、工程チャージ(標準レート)を用いて原価を計算する方法が広く採用されています。しかし、工程チャージの設定や見直しには専門的な知識が必要であり、特定の担当者に依存しやすいという課題があります。その結果、工程チャージが長期間更新されず、現在の工場の実態とかけ離れた数値で原価が計算されることも少なくありません。

【SimLex ERPの解決アプローチ】受払台帳に蓄積された数量、購入価格、生産時間などの実績データと、会計システムの実際の経費をもとに直接原価を計算します。これにより、工程チャージのメンテナンス負担を大幅に軽減し、実態に即した原価管理を実現しています。

なぜ、生産・販売管理と会計は「1つのERP」であるべきなのか?

ERP(Enterprise Resource Planning)の本質は、「生産管理・販売管理」と「会計」が最初から1つのデータベースでリアルタイムに連携している点にあります。

もしこれらを別々の個別システムとして導入・運用した場合、現場と経営の間にデータ分断が生じ、コスト増・二重業務・経営判断の遅れといった深刻な問題が発生します。

ここでは、システムが分かれていることで生じる「4つの課題」と、一体型ERPを選ぶべき明確な理由を解説します。

個別システム(分断運用)が引き起こす4つの問題点

1. 高額なインターフェイス開発と維持コスト

生産・販売システムと会計システムを接続するためには、マスタ連携・売掛金・買掛金などを受け渡す専用の「インターフェイス(IF)プログラム」を構築しなければなりません。 この開発費用やバージョンアップ時の保守費用が嵩み、結果的に統合型ERPシステムを単体で導入するよりも総コスト(TCO)が割高になるケースが多発します。

2. マスタデータの「二重管理」による無駄とミス

システムが別々の場合、品目マスタや取引先マスタなどの基本情報を両方のシステムでそれぞれ登録・更新(二重管理)する必要があります。 これにより現場の管理工数と費用が増大するだけでなく、登録漏れや入力ミスによる「データ表記の不一致」が発生し、業務トラブルの原因となります。

3. 海外拠点(タイ等)での「二重受払い入力」の手間

一般的な日本の生産管理システムは「在庫金額」の厳密な管理に対応していないケースが多く見られます。 しかし、タイなどの海外拠点では法的に義務付けられているStock Card(先入先出法、移動平均法、月次平均法などの評価)や、関税・輸送費を在庫原価へ加算する処理が不可欠です。生産管理側でこれらに対応できない場合、会計システム側で補完するために「受払いデータの二重入力」という極めて非効率な業務が発生してしまいます。

4. 正確な原価管理の困難化(追加開発の発生)

標準原価・実際原価・予算原価を正しく算出するためには、現場の作業実績だけでなく「会計システム上の実際の経費情報」との即時連携が欠かせません。 システムが統合されていない場合、正しい原価を把握するためだけに、別途「原価管理システム」を追加構築・購入しなければならなくなります。

一体型ERP(SimLex)がもたらす価値

生産・販売・会計が最初から1つに統合されたERPを導入することで、以下のメリットが実現します。

  • リアルタイム経営の実現: 現場の生産・出荷実績が即座に会計データ(売掛・買掛・在庫評価)に自動反映されます。

  • 二重入力・二重管理の撤廃: マスタも受払いも1回入力で完了。転送エラーや入力ミスがゼロになります。

  • 海外の法規制・会計基準に標準対応: タイで必要なStock Cardや関税込みの原価計算も、追加開発なしの標準機能で完結します。

  • 原価の見える化: 現場の実績と会計経費が直結し、リアルタイムで正確な原価分析が可能になります。

爆速MRP・・・30万件・10階層を約10分で処理

SimLex Production Controlは、メモリー上に独自のデータベースを構築し、高速にMRP計算を行うエンジンを搭載しています。品目・BOMデータ30万件、10階層の大規模構成でも約10分で処理できます。

これにより、従来は夜間のバッチ処理が前提だったMRPを、必要なときにいつでも実行できます。計画変更や受注変動にも迅速に対応でき、より柔軟で実用的な生産計画を実現します。

強固なクラウド設計・・・「現場を止めない」と「データを守る」を極限まで追求。

SimLexをご利用のお客様のうち、約70%がクラウド環境を選択されています。一方、24時間稼働の大規模工場などでは、回線障害によるライン停止リスクを防ぐため、オンプレミス環境での運用も多く選ばれています。

■ 信頼性を裏付ける3つのインフラ設計

  •  3台のレプリケーション構成による「超高可用性(HA)」 主要サーバー・データベースは、3台体制のリアルタイム・レプリケーション(冗長化)を構築。1台に障害が発生しても瞬時に引き継ぎ、システムの停止やデータ喪失を防ぎます。

  •  実体験から選ばれた「ハイブリッド型(オンプレ+クラウドバックアップ)」 過去にランサムウェア被害を経験されたお客様からは、ローカルでの高速レスポンスとライン停止回避を維持しつつ、データをクラウドへ安全に避難させる「ハイブリッド構成」が強く支持されています。

  • クラウド利用時の「1日2回自動バックアップ」標準付属 クラウドをご利用のお客様には、標準で1日2回の自動バックアップサービスを標準提供。万が一の誤操作やトラブル時も、最大半日分のデータ復元で迅速に復旧可能です。

企業の規模や現場の要求水準に応じ、「現場のパフォーマンス」と「災害・セキュリティ対策(BCP)」を最適なバランスで両立させます。

タイ歳入局 e-Taxの対応

現在タイ歳入局にて通達されているE-Taxの実施方法は4つあります。SimLexとしては、1,または3の形式を推奨しており、実際に顧客運用もしております。

1.E-TAX By E-MAIL:E-MAIL利用した方式。
2.E-TAX UPLOAD:xmlファイルを歳入局にアップロードする方式。
3.E-TAX  PROVIDER:サービスプロバイダーを利用する方式。(参考) https://www.getinvoice.net/
4.E-TAX Host to Host:自社サーバーと歳入局のサーバーを直接接続し、自社サーバーから直接ファイルを受渡す方式。
登録ウェブサイトはこちらになります。 https://www.thaidigitalid.com/homepage/

SimLex ERPシステムの概要

SimLex ERPシステムはタイでも数少ない日系の製造業向けERPで、生産管理・販売管理と会計システムが1つの連携したシステムです。
ERPシステムはセールス管理のInvoice/Advance/Debit Note/Crdit Note、購入品・外注品管理のInvoice/Advance/Debit Note/Crdit Noteが会計システムと連携します。
会計システムと連動する場合、必ず承認入力を必要とします。承認入力にて自動仕訳が生成されます。
生産管理・販売管理では、セールス管理・基準日程生産計画(MPS)、資材所要量計画(MRP)、購入品・外注品管理、在庫管理、原価管理を実装しています。

SimLex ERPシステム機能概要

SimLexシリーズでの基本機能は大きく生産管理と会計に分かれます。生産管理は基本通りの生産管理となっており非常に使いやすいものとなっています。また会計はタイとインドネシアにローカライズしています。
また、各処理別に業務フロー通りのメニューが用意されていますので、日本人にもローカルスタッフにもわかりやすい操作性となっています。

  セールス管理

見積書→顧客P/O入力→Delivery Note→出荷実績入力→Invoice入力となります。顧客P/OとInvoiceには承認処理が必要です。

  購入品管理

P/O入力・印刷→P/O承認→受入実績入力→仕入先Invoice入力→Invoice承認となります。

  MPS MRP

必要時に内示入力→MPS(基準日程生産計画)→MRP(資材所要量計画)→資材所要量計画結果の確認→オーダリリースとなります。

生産指示/実績管理

MRP処理後生産指示発行または追加オーダの作成を行い、材料払出実績、生産実績入力を行います。

  在庫管理

棚卸在庫処理→入出庫入力・在庫移動・在庫品目振替、入出庫履歴→Stock Card作成となります。現在在庫はリアルタイムに更新されます。

 会計モジュール

バウチャー入力・受領入力・支払入力、銀行処理、固定資産・定期仕訳、売掛金管理・買掛金管理、Debit Note・Credit Note、各種レポートの処理となります。

生産管理処理一覧

セールス管理

  • 顧客P/O入力、P/O受け書・P/O確認書の印刷。
  • ローカルインボイスとエクスポートインボイスに対応。
  • エクスポートインボイスの対応規格は、CIF・FOB・C&F・DDP・DDU。
  • エクスポートインボイス・パッキングリストのパレット管理。
  • ローカル出荷指示書・エクスポートパッキングリストの発行と実績入力。
  • 前払い入力、デービットノート/クレジットノート入力。
  • 見積書の作成機能と見積書の印刷。
  • P/O、Invoiceの承認入力。
  • 顧客別売上実績、エンドユーザ別売上実績、大分類/中分類/小分類別売上実績
  • 金型などの特注品品目マスタ、部品表の生成
  • 月度進捗表、月度出荷スケジュール表、週間出荷スケジュール表、出荷司直遅れの印刷

基準日程生産計画 (MPS)

・顧客P/Oより、必要に応じロット分割して、納期と数量を変更可能。
・顧客別内示データを作成でき、いつでも削除・追加可能。
・MPS単位の製番別在庫表示。

資材所要量計画 (MRP)

・基準生産計画をもとに、いつでも資材所要量計算が可能。
・通常の在庫引当型MRPおよび製番管理型MRPに対応。
・品目別に確定期間・内示期間を設定可能。
・最大所要量計算期間は1年間。
・ロジックとして、ロットまとめ、日数まとめが可能。
・MRPシミュレーションによる有効在庫検証。

生産指示・実績管理

  • 手入力されたオーダの生産指示を編集。
  • 生産指示書の発行。期間別設備別オーダおよび製番管理の生産指示書印刷。
  • 不良要因別実績の入力と編集機能。
  • 生産実績入力。バーコードを対応しており、オーダ別、製番別に可能。
  • 現品票、ピッキングリスト、進捗遅れ表の印刷。
  • 正展開によるロットトレースの表示。
  • P/O、Invoiceの承認入力。
  • 仕入先別購入実績、エンドユーザ別購入実績、大分類/中分類/小分類別購入実績
  • 月度進捗表、月度出荷スケジュール表、週間出荷スケジュール表、出荷司直遅れの印刷

購入品管理

  • MRPから自動計算されたオーダまたは手入力されたオーダを編集。
  • P/Oの発行。仕入先別にオーダを印刷。
  • 受入実績入力。バーコードを対応しており、P/O別に可能。
  • 前払い入力、デービットノート/クレジットノート入力。
  • 現品票、注文残明細表、原材料入庫明細表、進捗遅れ表の印刷。
  • 海外購入品の関税入力。
  • 逆展開によるロットトレースの表示。
  • P/O、Invoiceの承認入力。
  • 仕入先別購入実績、エンドユーザ別購入実績、大分類/中分類/小分類別購入実績

在庫管理

  • 現在在庫は、ロケーション別在庫と品目別在庫をもっており、リアルタイムで更新されます。ロット別在庫をまで管理しますと、ロケーション別ロット別在庫まで管理できます。
  • 棚卸在庫処理は、ロケーション別に実施できるようになっています。会計の在庫初期値としても利用されます。
  • 入出庫入力・在庫移動・在庫品目振替処理において、ロットNo管理や有効期限期限管理ができます。
  • 様々な処理により入出庫履歴が生成されます。入出庫履歴より、Stock Cardを自動生成します。Stock Cardは、先入先出法、後入先出法、Averageが可能です。

入出庫管理

  • 標準入庫処理にて、入庫情報を入力。
  • 標準出庫処理にて、出庫情報を入力。
  • 在庫移動処理にて、ロケーション間の移動を入力。
  • 在庫振替処理にて、ロケーション間の品目振替を入力。
  • 在庫移動実績の表示。
  • 在庫振替実績の表示。
  • 入出庫履歴の表示。

棚卸在庫管理

  • ロケーション別に棚卸データを作成。
  • 作成された棚卸データを編集し、現在在庫への反映と月次在庫を作成。
  • 月次在庫を表示
  • 入出庫履歴の表示。

標準原価・実際原価管理

  • 完成品別に標準原価・実際原価を算出。購入品、外注品については通貨変換。
  • 品目別の標準原価・実際原価および積上原価を算出。
  • 実際の製造時間と工程別チャージコストより、製造実際原価を算出し、材料は実際に使用した材料コストより実際総合原価を算出。

生産基礎マスタ

  • カレンダーマスタ、国マスタ、通貨マスタ、為替レートマスタ、税グループマスタ
  • 支払条件マスタ、銀行マスタ、客先銀行マスタ、会社マスタ、顧客マスタ、仕入先マスタ
  • 担当者マスタ、倉庫マスタ、エリアマスタ、ロケーションマスタ、入出庫区分マスタ
  • 工程マスタ、設備マスタ、BOIマスタ
  • 製造品品目マスタ、購入品品目マスタ、単位マスタ、大分類・中分類・小分類マスタ
  • 製品構成マスタ、販売単価マスタ、購入価格マスタ、カテゴリーマスタ

会計処理一覧

仕訳入力

・Voucher Entry, Received Voucher, Payment Voucherなどの仕訳入力が可能。
・Dabit / Creditの調整機能。
・総勘定元帳の容易な検索機能。勘定科目別仕訳履歴検索。
・固定資産・定期仕訳の入力と月次処理による自動仕訳
・キャッシュフローの入力と印刷

銀行処理

・銀行トランザクションの入力処理。
・受取小切手のトランザクション処理。
・発行小切手のトランザクション処理。

月次処理

・仕訳の確定処理。
・固定資産、定期仕訳の月次仕訳自動作成。
・AR、AP、Bank、Cashの為替変動による再評価。
・Priodic Inventory の月次自動仕訳。

会計各種帳票

・勘定科目表、総勘定元帳、受領明細、支払明細、仕訳バウチャー、経費明細
・トライアルバランス、貸借貸借表、損益計算書、キャッシュフロー、製造コスト
・固定資産台帳、固定資産減価償却明細、固定資産集計表
・定期仕訳票表、定期仕訳バランス、定期仕訳集計表
・銀行レポート、受取小切手、受取小切手、発行小切手、未処理・返品・不渡小切手
・顧客別売掛金、顧客別売掛金Aging、顧客別売掛金Agingサマリー、
・仕入先別買掛金、仕入先別買掛金Aging、顧客別買掛金Agingサマリー、
・顧客別売上、品目別売上、税務署提出用消費税、税務署提出用Withholding Tax
・仕入先別仕入、品目別仕入、消費税表、Withholding Tax表
・その他各種