まちがえない在庫管理システム選び

在庫管理システムといっても奥が深い

  • 在庫管理システムを導入する際に、何を基準にして選択されていますか。
    実は在庫管理システムは様々な機能があり、なかなか奥深いものがあります。
  • 一言で在庫管理システムを導入すると言っても、在庫管理システムにより機能の違いがあります。機能的には、在庫数のみの管理、在庫金額管理、ロット別在庫管理、子品目の自動消費、税務署に提出義務のあるStock Cardの管理、バーコードによる受払いなどがあります。

  • 最も怖いのは機能的に発展性のないシステムを選択すると、またシステムを新規に購入しなければならいということです。

各機能の詳細

  1. ①在庫数と入出庫数をリアルタイムに把握したい。

     品目別に受払表が入力できればリアルタイムに在庫数の把握ができます。

    ②在庫金額を管理したい。

     在庫金額を設定するためには購入価格を入力する必要があり、また外貨の

     場合、為替レート、関税、輸送費などを考慮する必要があります。

    ③ロット別に在庫管理したい。

     ロット別に在庫を管理するためには、入庫時にロットNo.付きの現品票を現物在庫に

     添付し、出庫時にロットNo.を入力する必要があります。

    ④子品目(材料、仕掛品)の自動消費をしたい。

     生産時に生産実績を入力しますが、材料や仕掛品の出庫入力するのはやっかいな

     ので自動的に出庫データを登録します。このためには部品表が必要です。

  2. ⑤税務署に提出義務のあるStock Cardを印刷したい。

     在庫計算方法としてFIFO、Moving Average、Monthly Average、Specific

     Identificationなどが可能なシステムである必要があります。

    ⑥ロットトレースをしたい。

     ロット別に在庫を管理されていることが前提で、完成品から材料をトレースする正展

     開と材料から完成品をトレースする逆展開が必要です。

    ⑦バーコード端末から生産実績を入力したい。

     生産時に生産実績をバーコード端末を使って入力します。生産指示票のオーダNo.

     を読ませるか、現品票の品目コード読ませて数量を入力します。

    ⑧バーコード端末から製造工数を入力したい。

     生産実績をバーコード端末より入力すると同時に、製造工数を入力します。

     バーコード端末では自動入力は難しく、自動入力するIOT機器が必要です。

まちがえない在庫管理システム選びのまとめ

以上のように、在庫管理は範囲が広いですが、①~⑧までの機能を最初から実装しているソフトウエアが望ましいと思います。中途半端な機能のソフトウエアを導入したとき、最悪の場合、新規に購入になりますので注意が必要です。

実際のSimLex在庫管理システムではどうなっているのか見ていきます。

.在庫管理システム在庫金額

在庫管理において在庫金額は必須で、原価の算出および在庫資産に利用されます。

2-1.在庫管理システム入庫処理

 2-1.在庫管理システムにおける入庫処理 – 購入品発注書印刷 (バーコード付)

2-2.在庫管理システム入庫処理

 2-2.在庫管理システムにおける入庫処理 – 購入品受入処理

2-3.在庫管理システム入庫処理

 2-3.在庫管理システムにおける入庫処理 – 品目単位入庫処理

2-4.在庫管理システム入庫処理

 2-4.在庫管理システムにおける入庫処理 – 生産実績入庫処理

3-1.在庫管理システム出庫処理

3-1.在庫管理システムにおける出庫処理 – 生産実績出庫処理 (子品目消費)

3-2.在庫管理システム出庫処理

3-2.在庫管理システムにおける出庫処理 – 出荷実績出庫処理

3-3.在庫管理システム出庫処理

 3-3.在庫管理システムにおける出庫処理 – 品目単位出庫処理

4-1.在庫管理システムのロット別在庫設定

4-1.在庫管理システム – ロット別在庫設定

5-1.在庫管理システムの在庫計算方法設定

5-1.在庫管理システム – 在庫計算方法設定

6-1.在庫管理システムのStock Card印刷

6-1.在庫管理システム – Stock Cardの印刷 (タイ歳入局への提出義務がある)

7-1.在庫管理システムのロットトレース

7-1.在庫管理システム – ロットトレース(正展開、逆展開)

SimLex Developmet Co., Ltd. 古賀 敏生

【講師の略歴】

九州大学を卒業後、大手ベアリング会社に就職し生産技術研究所にて工程設計を経験し、38才で独立後スケジューラ・生産管理システムを中心とした開発・販売を実施した。その後、タイにてSimLex Development Co., Ltd.を設立し、0ベースよりERP・生産管理システム・会計システムを開発・販売し現在に至る。