第9回 Tax IDとはなにか

◆Tax IDとは

タイで会社を設立すると同時に、個別に与えられる13桁の数字だけの番号が「TAX-ID」、いわゆる納税者番号です。
「ภ.พ.20」という書類番号が付された付加価値税登録証((ทะเบียนภาษีมูลค่าเพิ่ม))に記載されています。
納税以外にも銀行口座の開設や各種申告の手続などにも必要で、紛失や失念などなきよう取り扱いには十分な注意を求めたいところです。

◆Tax IDは請求書(Invoice)や領収書(Receipt)に必須

特に重要となってきますのが、請求書(Invoice)や領収書(Receipt)へのTAX-IDの記載です。いずれの場合においても、13桁の数字が正しく記されていなければなりません。
それだけではありません。会社の登記住所、登記名(略称や屋号は不可)、本社(Head Office)なのか支店なのかも漏れなく正確に書かれている必要があります。

仮に記載内容が、1文字1数字でも登記された情報やภ.พ.20と異なっていますと、税法上も公式な書類とは認められず、必要経費にも認められません。
発行元に依頼して再発行してもらわなくてなりません。

◆Tax IDの記載義務

TAX-IDの記載義務は、取引相手が会社であっても個人であっても変わるところはありません。
使用される書類が異なるだけで、常に正しい記載が求められます。源泉徴収税(Withholding tax)の申告においても必要となってきます。